米Dockerがオープンソースのコンテナ型仮想化ソフトのDockerの正式版としてバージョン1.0をリリースし、既に1万4000本以上開発されている“Dockerized”アプリを共有するための「Docker Hub」を立ち上げた。
[佐藤由紀子,ITmedia]

yu_docker0 米Dockerは6月9日(現地時間)、サンフランシスコで開催の開発者会議DockerCon 2014において、コンテナ型仮想化ソフトウェア「Docker」のバージョン1.0のリリースを発表した。初のエンタープライズ品質のソフトウェアで、 有料の企業向けサポートも提供する。

  Dockerは、アプリを構築、リリース、運営するためのオープンソースのコンテナ型仮想化ソフト。コンテナ型仮想化はハイパーバイザー型の仮想 化と異なり、OS上にコンテナ管理ソフト(Dockerの場合はDocker Engine」を置くことでその上にミドルウェアとアプリの「コンテナ」を構築できる。これにより、アプリを従来より簡単に様々なOSで稼働させることが できるのが特徴だ



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 Dockerのサービスは、「Docker Engine」というランタイムとパッケージングツールと、同日発表された「Dockder Hub」というクラウドベースの“Dockerized”アプリの共有サービスで構成される。DockerはAmazon.comのAWS、Red Hat、Dell、Google、Canonical、IBM、OpenStack、Rackspaceなどが採用しており、Dockerrizedアプ リは既に1万4000本以上公開されている。


 バージョン1.0にはドキュメンテーションとトレーニング素材が付属し、エンタープライズ向けサポートプログラムが用意されている。


 また、Red Hat、Debian、Ubuntu、Fedora、Gentoo、Suse、Archを含む主要なLinuxディストリビューションで稼働し、 「boot2docker」ツールにより、米AppleのOS Xや米MicrosoftのWindowsといった非LinuxのOSもサポートする。


 Dockerのアカウントを持っているユーザーは、専用ページからDocker Hubにログインできる。


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転載元:コンテナ型仮想化ソフト「Docker」の正式版リリース 企業向け有料サポートも - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/10/news049.html



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