PCゲームもリモートプレイ
このSHIELDタブレットは、主にゲーミング用途として開発されたタブレット。特徴は192個のGPUコアを持つモバイルプロセッサの
「Tegra K1」を搭載していること。これによりOpenGL 4.0やDirectX
12などといったハイエンドなPCゲームやゲーム専用機向けと同じ最新のグラフィックエンジンが動き、高い描画性能を持っている。
そのほか8インチのフルHDディスプレイで、ストレージは16Gバイト、OSはAndroid KitKat(4.4)を搭載しているほか、バスレフ構造となっているスピーカーも前面に搭載するなど音質の面でもこだわりを見せている。通信機能は Wi-Fi対応。北米ではLTE対応版も販売されているが、こちらの国内販売は検討中としている。
ゲーミング用途の機能として注目なのは、ゲームストリーミング機能。GeForce GTXのGPUを搭載しているPCにインストールしたGameStream対応のゲームから、SHIELDタブレットでリモートプレイすることができる。
またゲーム映像のシェアもTwitchとの連携により可能。前面に500万画素のカメラを搭載しているため、プレイしているユーザーも含めたプレ イ中の映像をストリーミング配信できる。リアルタイム配信だけではなく、映像を録画することもでき、YouTubeなどの動画サイトへの投稿も可能となっ ている。
このほかMini-HDMIポートからのHDMI出力により、タブレットの画面をテレビ画面に映し出すこともできる。
ゲーム映像をTwitchでストリーミング配信。プレイヤーの映像も右下に表示している
なお、SHIELDタブレットには、SHIELDに最適化されたAndroidゲームのタイトルを集めたショップにワンタッチでアクセスすることができ
るアプリ「SHIELD Hub」や、アクションゲーム「Trine 2:Complete
Story」がプリインストールされている。また高い描画性能を生かしスタイラスペンを活用した3Dペイントアプリ「Dabbler」も用意。水彩画や油
絵のような色彩の絵が描けるもので、水彩画における絵の具や水のにじみなども再現している。
SHIELD ワイヤレス・コントローラーは、Wi-FiでSHIELD タブレットと接続。Bluetoothと接続した場合と比較して、遅延は半分程度になるという。ステレオサウンドやチャットが楽しめるゲーム用ヘッドセッ トのジャックやボリュームコントロール、操作系ではタッチパッドも搭載している。また、音声によるコマンドや検索といった画期的な機能も用意されている。
3Dペイントアプリ「Dabbler」。水彩画の色や水のにじみも再現
油絵風の色彩も表現。描いたあとからキャンバスを変えるといったPCならではの機能も
製品発表会で登壇したNVIDIA Japan日本代表兼米国本社副社長の大崎真孝氏は、ゲーミング用途に特化したタブレットの投入について、これまで自動車やPCが市場の成熟により、特化 した製品が求められきたことを背景に、タブレット端末市場でも特化型の製品が求められていると説明。 SHIELDタブレットを「究極のゲームマシンであ ると同時に、超速最強のタブレットでもある。ゲームの楽しみをゲーマーに届けたい」と意気込みをみせた。
NVIDIA Japan日本代表兼米国本社副社長の大崎真孝氏
現在普及しているタブレット端末との性能差。ベンチマークではおおむね
2倍以上の差が出ているという
Unreal Engine 4で制作されたコンテンツの実機デモ
グラフはGoogle Playでのアプリの売り上げ。短期間で急速に伸びている
発表会にゲストで招かれた女優の八木のぞみさん。Dabblerで水彩画を描いたという
http://japan.cnet.com/mobile/35054629/
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